教養について考える機会があったので、まとめてみました。
落語は面白くない?
昨日、国語の授業で落語のまんじゅうこわいの動画を見たけど、クラスの人は誰も笑わなかったと息子が話してくれました。もちろん僕は笑ったけどね、と。
息子はかなりの笑い上戸で、そもそもちょっとしたことでもゲラゲラ笑うのですが、低学年のころから落語の読み聞かせもしていたし、親子向けの寄席にも連れて行ったことがあるので、落語の面白さを理解していると思います。
6年生は年齢的に思春期に足を突っ込んでいるので、なんとなく冷めている感じの子が多いです。学校での読み聞かせも、高学年は反応が薄いことが珍しくありません。そもそも面白いと感じないのか、そういうお年頃なので笑わないのか、もしかするとオチが理解できていない?と、笑わなかった理由が気になりました。
落語を面白いと感じない大人もいるので、面白くないと思う子供がいて当然です。難しい年ごろなので、素直になれない子供がいて当然です。
でも、もし6年生でまんじゅうこわいのオチが理解できていなかったら、やっぱり問題ですよね。
教養がない?
オチが理解できなかった理由を考えたとき、読解力のなさもありそうですが、教養がないことも関係しているかもとの考えが浮かびました。
わたしは息子に教養のある大人になって欲しいです。教養がなくても別に生きていけるけど、あったほうが、より心豊かな暮らしができるだろうと思っています。
息子の通う学校はごくごく一般的な公立小学校で文教地区でもありません。大半の子供が公立中学校に進学していきます。受験勉強に追われている子も少数なので、学校の雰囲気自体のんびりしていると思います。
小学生の間ぐらいのんびり過ごして欲しかったので全く問題ではありませんが、そういう環境だからこそ家庭教育を通じて教養を高めることの重要性を実感する場面が多い気がします。
教養とは何か
教養という言葉は日常的に使うけれど、いざ何なのか説明しようとするとなかなか難しいものです。
辞書で調べてみました。
【教養】学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力、また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動
小学館 デジタル大辞泉より
【教養】学問・芸術などにより人間性・知性を磨き高めること。またそのことによって得られる知識や心の豊かさ
岩波書店 広辞苑(第七版 2018)より
精神活動や心の豊かさと聞くと漠然としたイメージですが、はっきりと分かるのは教養が単なる知識をさす言葉ではないこと、物知りな人と教養のある人は別物であるということです。
とはいえ、子供のうちは知識を増やさなければ教養もへったくれもないわけで、体験させることが一番と分かっていても全ては無理ので、本でもテレビでもしっかり内容を吟味したうえで子供にさまざまなことを教えることは有効だと思います。
小学生が教養を身に着けるには?
学校でいろいろ教えてくれても本人が興味を持たなければ意味がないわけで、小さい頃から知的好奇心を育てていかないといけないなと改めて感じています。
我が家の経済状況では何でもかんでも習わせたり、体験させることはできません。日頃の取組としては、家庭内でお金をかけずにできることがほとんどです。
読書
いちばん手っ取り早いのはやっぱり読書。その時に子供が興味のあることはしっかりと把握しておき、興味がある時期を逃さないように関連する本を与えることで、息子自身の知識欲を刺激できたように思います。書店で買わずに図書館で借りてくればお金はかからないので、一回読めばいいなと思う本は買わないで図書館で借ります。
博物館や美術館に連れて行く
博物館や美術館にも小さい頃から連れて行きました。やっぱり百聞は一見に如かず。実物を見ながら親子で会話することで、子供の理解も深まると思います。入場料が安い常設展(小学生まで無料の場合も)も季節ごとに入れ替えがあったり、意外と面白いものが展示されているのでおすすめです。
話をさせる、話を聞く
アウトプットの重要性もよく聞くようになりました。アウトプットと言うと小難しいですが、簡単なものだと、子供に話をさせること。息子は自分の興味があることだと機関銃のように話をするので、正直疲れる時もありますが、なるべくきちんと話を聞くようにしています。誰かに伝えようと考えながら話をすることで、知識の整理にもつながるので本人にとっても良いことなんだそうです。
先走り過ぎて何を言っているのか分からない時もあって、そんなときはもう一度説明させています。
話すのはいいけど(好き)、書くのが苦手(嫌い)なので、書くことに慣れさせないといけないなと思っています。
学びがある旅行先を選ぶ
年に1回ぐらいは特別な体験をさせたいので、2泊ぐらいの旅行に行きますが、自然や歴史、文化を感じられる場所をなるべく選ぶようにしています。息子が歴オタなので、小学生でもお城やお寺巡りを嫌がりません。小さい頃から歴史と文化に興味を持つようにこっそり仕向けてきたので、息子は史跡めぐりや登山なんかも嫌がることなく出かけるようになりました。
日常の経験が教養につながる
特別な体験のほうが記憶には残るかもしれませんが、結局は普段の生活の中でどれだけのことを伝えられるかが、子供には影響が大きいのかなと思います。
自分もラクできるし子供も新しい経験ができるので、お手伝いをどんどんしてもらうと良さそう。保育園でも小学校でもお手伝いの重要性については何度も聞かされました。
自分でやったほうが早いことも多かったので、それほどお手伝いをさせていません。反省しています。
まだ遅くないと信じて、これからは息子にもっといろいろと手伝ってもらおうと思います。
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