つい先日、息子が思春期早発症の診断を受けました。
思春期早発症とは?
思春期とは、こどもが成長して大人になっていく過程で、心身ともに変化する時期のことです。男の子は男性らしく、女の子は女性らしく体が変化し、著しい身長の伸びを認めます。思春期が始まることで性ホルモンが上昇し、性差がはっきりしてきます。
通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃より思春期の変化が出てきます。思春期早発症の方では、それらが2-3年以上早く出現してきます。
日本小児内分泌学会ホームページより http://jspe.umin.jp/public/sishunnki.html
33週で生まれた早産児で、その上、早生まれなのでクラスの中ではずっと小さいほうでした。
成長曲線は1年生ぐらいまでが-1.0SDのあたりで、小学校2年生ぐらいからはちょうど平均のあたり。
それが6年生になってから1か月に1cm以上も背が伸びるようになり、半年で約7cmも伸びています。
横に並ぶと、その成長ぶりがはっきり分かるようになっていました。
声変わりが始まってしまった
数か月前から、声がなんとなく変だなとは思っていましたが、ここ数週間で明らかに様子が変わり、声変わりが始まったと認めざるを得ない状態になってしまいました。
声変わりは思春期の終わりの方に出現する症状だと言うことで、本人よりもわたしのほうが戸惑いでいっぱいに・・・
まずはネットで情報収集。
思春期早発症らしいこと、注射や飲み薬で治療できるらしいことが分かったので、なるべく早く病院に行こうと決意し、次は病院探しです。
小児内分泌科へGO
思春期早発症の場合、診療を受けるのは小児内分泌科です。
最初の相談ならかかりつけの小児科でもよかったのですが、専門医がいる大きな病院を紹介されるか、ちょっと思春期が早いぐらい問題はないと相手にしてもらえない可能性もあるので、小児内分泌科の専門医がいる病院で、紹介状が不要な小さな病院を探しました。
ちょっと遠いけど、小児内分泌科を専攻した先生がいる普通の小児科を見つけ、幸いかかりつけでなくてもすぐに診てもらえるとのことで、すぐにネットで診察の予約をしました。
まずは外見の変化でどの程度進んでいるか判断
母子手帳と保育園の連絡帳、小学校の通知表(身長が書いてある)をひっぱり出してきて、これまでの身長を一覧表にまとめ、母子手帳と一緒に持参しました。
先生が一覧表の数値を成長曲線上にプロットして、それを見ながら話がすすみます。
睾丸の大きさが分かる木製の玉の模型(卵型の玉がいくつも連なっている)を見せてくれて、今がどの辺なのかとか、毛の生え方がどのレベル(大人に近いのかどうか)とか、目に見える変化で、思春期のどのあたりにいるかの説明がありました。
身長の急な伸び具合と外見の変化から、思春期早発症ではあるものの、ものすごく早いわけではないとのことでした。
この後、血液検査のために採決して、左手のレントゲンを撮りました。
思春期が早いと最終身長が低くなりがち
いちばんの問題はコレ。
両親の身長から導き出す予測身長では、息子は170cmぐらいなのですが、思春期が1年早いとそれからマイナス5cm、2年早いとマイナス5×2=マイナス10cmぐらいの最終身長になりがちだとの医師の説明に、背筋が凍りました。
声変わりの平均が13歳なので、1.5年ぐらいは早そう。。。
はぁ。。。
骨端線の状態は?
左手のレントゲンを撮って、骨が何歳ぐらいの状態なのかを見てくれます。
レントゲンを見た先生の第一声は、骨は思ったより成熟していないね、でした。
ほっ。
指の骨は11.6歳程度。
手首の骨は若干進んでいて、12.3歳程度。
男性の骨端線が閉じるのはだいたい17歳ぐらいとのことなので、まだ、望みはありそうです!
治療は注射と内服薬
思春期早発症の治療は注射と飲み薬のふたつがあるとの説明を受けました。
月に1回の注射(リュープリン)で思春期の進行を遅らせることと、飲み薬(プリモボラン)で骨の成熟を遅らせること。
ただ、息子の場合、身長が著しく伸びている状態なので、注射(リュープリン)の治療をすると、せっかくの身長の伸びを止めてしまう恐れがあるので、やめておいたほうがいいとのことでした。
男性の低身長の定義が160cmで、それはおそらく超えるだろうから治療については絶対ではないというのが医師の意見です。
でもまぁ、やれることはやりたい。
先生も親の気持ちを理解してくれていて、プリモボランを2錠からスタートすることになりました。
効果が出ない子もいるとのことですが、効くかもしれないし、やらない選択肢はありません。
これから月一程度で通院することになるので、引き続き、成長具合を報告していきます。
目指せ170cm!!!
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